■やり込みゲームレビュー■ |
サスペンスSLG | フリー版・ウンロードページ | |
Wolf RPG Editor | 【レビュー】 見た目は大した事は無いのだが、ゲームそのものは、やり込める。 ステージは20ある。 美少女ゲームなのだが、ゲームとしての作りは本格ゲーム。 謎の女形生命体が登場し、合成生物だの、アンドロイドだの呼ばれている。 SLGはなかなか歯応えがあり楽しめる。 しかし、本当に面白いのはストーリーだ。 探偵ゲームでもないのにプレイヤーへのトリックが存在する。 ギャグのセンスは好き好きというのもあるが、市販ゲームでも無いような高い水準。 謎のヘカテ・フィシアを追っていく展開が面白い。 同人ゲームにしておくには勿体ないシナリオとなる。 SLGとサスペンスストーリーをミックスさせた珍しい作品と言えるだろう。 あえて欠点、マップがいい加減に作られている気がする。 市販ゲームならともかく、アマチュア・ゲームなんて…… と思っている人に、ぜひお奨め |
殺人サスペンスAVG | フリー版・ウンロードページ 18禁・有料版・ダウンロード | |
Wolf RPG Editor | 【レビュー】(アマチュア)フリー推理ゲームの最高峰 18人の中から殺人犯を探すゲーム。 マルチストーリーで30以上のエンディング。 もちろん、真のエンディングは1つだけで、そのエンディング以外はダミー。 政府によって職業が決められてしまう社会という伏線も面白い 分岐が面白いので、結末を探す気力が湧きやすいか。 人物ターゲッティングでは、何か出来事があると、 その犯人をマークすることができる。 選択肢はたくさんあるが、選択肢そのものにギャグが多い。 意外な展開になってゆき、二転三転する真相には圧巻。 エンディング、音楽、人物に関する便利機能もある。 音楽はいいが、効果音などが手抜きと思われる。 シナリオ以外で細かい所の詰めが甘い。 しかしながら、システムでこのゲームに勝っている推理ゲームは存在しない 。 ニコニコムービーが大量にアップされている良作 下手な市販ゲームよりも面白い |
STAR GAZER〜星をみるひと | RPG | ダウンロードページ 攻略ページ(自作) |
オリジナル | 【レビュー】 伝説のクソゲーとされる星をみるひとというファミコンのゲームがあり、 プレイしようとしたが伝説のクソゲーそのものはやる気が出ない。 リメイク作品があるとの事で、パッと見た感じ女の子の立ち絵とかもあったので ファミコン版のプレイはせず、リメイク版でプレイしてみた。 元のファミコン版がそうだから仕方ないのだが、 登場キャラの男女の絡みが全く無いのが面白くなかった。 割りと可愛い女の子なのに、そりゃないだろ。 人生のドラマも恋愛要素も一切無し。要するに、キャラクター性が低い。 ストーリーのオチは悪くないが、ドラマが少な過ぎる。 やり込む人もいるが、なにやら時間の無駄に思えた。 ラスボスよりも倒しにくい敵もいるが、こちらはパス。 やり込みマニア向けの作品で、難易度は高め。 一応クリアできたが、ラスボスに会うまでの時間と、 会ってから倒すまでの(レベルアップの)時間が同じになるようなバランスの悪さには正直イライラした。 HPだけでいうと、戦えるようになってから倒せるまで3倍にする必要があった。 「これだけやり込めるゲームを作れるのだから、オリジナルを作ればいい」のように語る人もいる。 しかし、オリジナルを作るとしたら、ストーリーもしっかり設定しないといけない。 このゲームの作者はシナリオ構築は得意ではないと考えられる。 もし、ある程度シナリオに自信があるのならば、リメイクであっても、それなりにドラマを設定するはず。 オリジナルの要素(廃墟)ではバンバンとストーリーイベントを作ればいいはず。 しかし、そんなものはかけらも無い。 ゲームプログラミングとシナリオのセンスは全く別物なので、 シナリオが無い以上、オリジナルでは評価される可能性が低い。 また、もしオリジナルだったら「評価される可能性が低い」という事を自覚しながら製作する事になるので、 モチベーションが上がらず、完成すらしなかった事だろう。 確かにファミコン版は超越しているゲームだが、ファミコン版がなければ、 作者はゲームを完成させられたかも危ういと考える。 つまりは、結局の所ファミコン版あっての作品という事だ。 ゲームその物は謎解きなどが秀逸。バランスがまずい。 骨があるので攻略法に頼る事になろう 当サイトにはこのページの作者の作った攻略法があるので活用して欲しい。 |
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謎解き・ゲーム性 | ヒントは基本的に無しなのできつい、不親切に難しいというのはゲーム性として評価できない | |
シナリオ | オチだけは興味深いしマルチエンディング、しかしドラマが少ない | |
ギャグ・ユーモア | 基本的に無しだがほのかなHギャグも | |
グラフィック | ファミコン版には無い立ち絵が良い、しかしそれだけ | |
音楽 | ファミコンのオリジナルを追求したのか…、音源によっては酷い音になる | |
中毒度・熱中度 | 詰まる所が多いかも |
消火栓 | アドベンチャー | ダウンロードページ |
恋愛シミュレーションツクール | 【レビュー】 ミステリー系で面白いらしいのでやってみた。 ツクールだけあって、起動するだけで4連続の企業ロゴという始末。しかも、マウスを動かしただけでゲームが落ちる! 互換モードでWindows98/Meにすれば安定するが、OSが変わるだけで使い物にならなくなるツクールにはホトホト呆れる。 互換モードでも突然落ちるサウンド…。ロードすると結構バグる…。 とにかくしょっちゅうフリーズしたり落ちる! アプリを切り替えるのはかなり危険。 これらはゲーム作者の責任ではなく、ツクールの責任。まあ、ツクールを選んだ彼にも責任はあるが。 漢字の使い方は甘い、誤字ではないにせよ、もっと適当な漢字というのが存在する場合が多い。 女の子が一人だけなのでちょっと寂しい。スラムダンクが好きなんだなと思わされた。 それにしても、このゲームまで性的嫌がらせモノだったとは…。やはりそれ抜きに物語は成立しないのだろう。 妹・近親を愛する表現もあった。エンディング周辺では性的用語が出てくる。 クリアまで遊んでくれた人には、作者の本当に考えている事を示したかったのだろう。 ギャグはほとんど無く笑いは無いのだが、攻略法を探している時、「ネタバレOKなので攻略法を教えてください。」 という質問があり、その回答でモロ犯人の名前を出しているページがあり、それは笑えた。 彼が欲しかったのは攻略手順であり、犯人の名前などではないのだから。 このゲームには犯行の動機というのが無いに等しい。 精神異常者が誰でもいいから殺したかったのようなオチで、実は内容が存在しないのだ。 恐らく、クリアして暫くすると、動機を忘れてしまうだろう。 トリックや謎解きは水準を満たしている。 しかし、あれだけのトリックを駆使しながら、動機が薄いというのはある意味ストーリーの矛盾だ。 【追記】 トリックや伏線も大事なのだが、動機というのは相当に重要な要素だ。 ミステリー物では、必ずしも犯人当てである必要はない。 成る程と感じられる動機ならば、たとえトリックが全く無く、犯人が初めから分かっているような殺人事件でもドラマが描ける。 しかし、このゲーム、「好きな相手と生き別れたから狂って、誰でもいいから殺した」がオチとは何事か。 殺す理由も殺される理由もないというのは非常にまずい。 どちらか一方でもあれば、ドラマになるのだけど。 例えば、殺す理由というのは、自分や自分の愛する者に、何らかの形で危害を加えたか、 危害を加えたと思い込んだ事が理由に相当する。 殺される理由というのは、現場を見てしまったとかそんな理由だ。 |
氷雨 | アドベンチャー | ダウンロードページ |
吉里吉里2 | 【レビュー】 基本はノベルだが、選択肢によってストーリーが変化する いわゆるマルチエンディング。 わざと「これ選択したら死んでバッドエンドだろうな」という選択肢を選ぶ自分が楽しかった。 エンディングに矛盾がある場合もあり、その部分は好きにはなれない。 矛盾とは、ある人が死んでいたとする。 ある選択肢では、もちろん死んだままなのに、 別の選択肢をすると実は生きていたとか、全く別の職業だとか、 ミステリーツアーがグルメツアーになったり ストーリーの基盤を逸脱するようなストーリーの変化具合だからだ。 最初はそんなつもりでプレイしたわけじゃなかったが、結局はレイプ関連の話か! セーブデータが1箇所しかないが、特別に辛いという事はなかった。 しかし、以前のバージョンではセーブできなかったらしい 漢字の読みで難しいのもあるのでは? 筆者は漢字能力があるので問題なかったが 恐らく一般の中高生では読めない漢字がありそう。 【追記】 殺人の動機が「過去に起こった女性への暴行事件」というのは、実は有り触れたオチなのだ。 要するに、ミステリー物のプロットとしては在り来たりなのだ。そこをどう面白くするかなのだが、 特別に練られているとは思えない。 【攻略】ベストエンドへは 恵とうまく会話しておく事 予告文→相当な恨み の選択肢を実行 メンタル・モンスターの場所では恵を選択する 近いジャンルのゲーム:遺伝子レベルの殺意 をお奨め |
1999 Christmas Eve | マルチストーリーAVG | ダウンロードページ |
吉里吉里 | 【レビュー】攻略も少し Windowsのフリーゲームにしてはレトロな域だが、定評があるらしくプレイ。 最初のプレイ時の結末として1章の生存エンドへ行ったのだが、 キャストとして登場しなかった面々が出てきたのが笑えた。 2章は、南西南の地点にラーのシンボルに 北ずっと西北西で大樹へ辿り着ける(ゲームオーバー)。 教会へはラーのシンボルから、北西西北東北西北東。 5話は逃げる→わからない→理解の範囲→家に帰る→旅行者の女性→どっちもいやだ のように選択せねばならないのだが、これを自力で見つける事は不可能だ。 4の6乗(4096)通りの組み合わせがあり、選択肢が明らかに違うとかそのような判断すらできない。 あまりに不親切と言える。 当ページの筆者が大人のせいか、あまりに古臭いせいか、特に恐いとは思わなかった。 当時としてはあの効果音でも良かったのかも知れないが、今となれば…。 20世紀(笑)の作品なので、当時のサラリーマン根性丸出しなのが呆れた。 大怪我をしたとしたら、会社の無断欠勤がなんだというのだ。 生存エンドを見ると、もっと先の生存エンドへ続ける方法をアドバイスしてもらえるシステムは面白い。 しかし、先のストーリーのネタをばらしてしまっていたり、見当外れの場合もある。 ギャグはいい部類に入る、しかし物語を飛び出て主人公がゲームだと気付いている所は寒い。 エンディングだらけなのは知っており、プレイ前は引いてしまったが、 意外に親切な作りだったので安心している。 どこかのエンドへはどんどん辿り着けるので、エンドを埋めやすい。 あくまで主人公が生きて次の日を迎えるかがポイントなので、 パートナーの女の子が死んだとしても生存エンドになるのが遣る瀬無い。 楽しんだ人は多いみたいだが、特別に超越した何かは存在しなかった。 平たく言えば現代モノなのにゾンビと怪物なので、整合性が取れない。 超常現象はあってもいいが、歩いてきた道が迷いの森になったりと、唐突過ぎる。 化け物がいる説得力みたいなのが現状でも足りない。 異世界で同じストーリーの場合であっても面白いならば真に面白いと判断する。 しかし、このゲームは異世界で同じストーリーだったら、全く意味をなさないのだ。 RPGとは違い、画面が真っ暗のシーンがほとんどなので 情景描写を頭で思い浮かべるしかない。ゲームとしてはマイナス要因と考える。 ミニゲームはどれもイマイチ、イライラするだけ。 ほとんどのエンディングは、その章のちょっと前の出来事で決まってしまうので、 その点は真に面白いとはいえない。ずっと前の章でのミスをずっと引きずったまま、 あたかもちゃんと進んでいると思わせておいて裏切られるのだとしたら面白い。 アイテム関連でそれはあるのだが不親切。 逆に6章など、実際にはハマっているのだが、あたかも真エンディングへ辿り着けるような演出は面白い。 7話の手記の所は「年」か「神父」でいける。次は「尖塔」か「塔」。 宗教臭いのはともかく、悟りを開いたかのような表現はいただけない。 もっと別の角度から見れば、悟りでもなんでもないと分かってしまう。 |
ある夏の日、山荘にて…… | マルチストーリーAVG | ダウンロードページ |
吉里吉里2 | 【レビュー】 久々に面白いゲームに遭遇。内容は推理ゲーム。 これは恐いっ。1999クリスマスイブの幼稚さに笑っていた筆者だが、 このゲームはヒヤヒヤさせられる。 小説的表現は高い方だが、プレイヤーがそのレベルを求めているとは限らない。 主人公はプレイヤーを配慮してか、男でも女でも通用する位置づけ。 そして真相が暴かれる時に女だと判る。 見当違いの推理をしても、それなりに面白い推理をし出すのが興味深い。 そして、外れている時でも、皆の反論が理路整然としていて、 非常に練られており、ぬかりがない! 特別に超越はしていないが、展開が面白い。 携帯電話を封じたいのか、30年前の話になっているのが、なんともはや。 確かに携帯電話があれば、これまでに生み出された数々のトリックは 無残にも打ち砕かれるわけで、話を狭めたくなかったのだろう。 動機などは甘いがトリックは悪くないし、推理をミスった場合の展開がバッチリ。 |